ファイト!(その2)

売られた喧嘩なら買ってやる!と、こぶしを固めた。
ファイティング・ポーズ。
「ここはシルバーシートでもないですし、携帯の電源を切れとは、JRだって言ってませんよ」
「屁理屈こねるな!誰も携帯なんかいじってないんだよ。お前だけだ、そんなことやっているのは!」
周りを見た。
本当だった。
誰も携帯を手にしている人が居ない。不思議な光景だった。
「お前みたいなやつがいるから、日本がだめになるんだ!」
私は、日本人を代表して怒られている気になった。
あれれ???